愛情観察

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著者名
相澤義和(撮影)
発売日 2019年02月02日
価格 1850円+税
判型 小B6
ISBN 9784991022159

Instagramフォロワー10万人以上、アカウント凍結6回。女性から熱烈に愛され、女性を熱烈に愛する写真家、待望の初作品集。

度重なるアカウント凍結により現在はweb上で閲覧不可能な作品群の中から、特に人気の高い作品を厳選したベリー・ベスト・オブ・相澤義和。

リアルだけど幻想的、個人的なのに共感できる視点、現実にいそうでいない素敵な女の子たち、生々しいのに美しいセクシュアリティ、もうすべてがパーフェクトな作品にメロメロです。相澤さんに撮られたら女冥利に尽きるなって思います。(善利あさみ)/男の人が好きな女の人に見る景色ってこんなにそそられるんだなって知りました。(平岡佐和子)/一番の魅力は、被写体である女性たちです。皆エロくて可愛く、美しい。その艶かしさは、相澤さんによって仕向けられたものではありません。自立し凛とした女性たちの、内面からわき上がるような艶かしさ。相澤さんはただ、それを横目で見ているのです。(あやこ)/わたしにとって相澤さんの写真は、自分が「女」であることを再認識できるもの。どんな気持ちで相澤さんはファインダーを覗いているのか、またモデルは覗かれているのか。もはやそんなことはどうでもよく、ページをめくればめくるほど、そんなことを考えるのもバカらしく思えてくる。(あやか)/たった1枚で写真の中の雰囲気、会話、全ての想像力を心地よく掻き立てられる。(だだっコ)/女性のセクシーな姿を捉えながらも、決して不愉快ではなく、むしろ心地よい。眺めているだけでまるで大切に愛されているかのような多幸感に満ち溢れる相澤さんの写真は、愛されている女性も愛されていない女性も必見。カメラの向こうの彼が魅力的だからこそ、写真に写る女性の姿は自由で自信に溢れ、こんなにも官能的なのである。(nym)/ほとばしるリビドー、愛のエロティカ。(EMILI)/女の子はアイスクリーム。相澤さんの眼差しが、じゅんわりと溶かしていく。暖かく、とろけるような儚い瞬間。残してくれてありがとう。愛しています。(ユウカ)/誰もが彼のことを大好きだし、誰もが彼の特別になりたい。もちろん私もそのひとりです。(moegi)

【まなざしの先でわたしたちが出会うもの】

彼の作品との出会いはInstagramだった。
たしか、恋人を写した作品だったと思う。
iPhoneの画面越し、溢れかえる写真の中でもひときわ目を惹いた。
夕立に一瞬光る雷のような美しい衝撃。今思えば、あれはちょっと恋に似ている。
目が離せなくなった。

それからは毎日のように、SNS上で見ることのできる作品を眺めては想いを巡らせた。
センセーショナルに人目を引くだけの写真とは何が違うんだろう。
花や植物、街並みでさえ、わたしにはなまめかしく、時に官能的にも映った。
どんな風に撮られているんだろう。どうしてこんなに惹かれるんだろう。
興味は尽きなかった。

それからほどなくして、わたしは幸運にも相澤さんご本人とお会いする機会に恵まれた。
実際にお会いした相澤さんは、作品のもつ佇まいそのままに、野生的で力強いエネルギーと包容力、何より人懐っこい笑顔が印象的だった。
何気ない会話の中にもユーモアを忘れず、当然エスコートはスマート、わたしはすっかり嬉しくなった。なるほど。これは、納得せずにはいられない。

その日わたしは、彼と長い時間をかけてたくさんの話をした。
男と女について、写真について、言葉について。
花や植物のこと、人間のいとなみ、いのち、それからセックスについて。

会話をはじめてすぐに気付いた。
こちらの言葉に一心に耳を傾けてくれるその姿勢。
表情や仕草から言葉以上を繊細に感じ取ろうとする集中力。
その集中を一瞬たりとも切らさずに注いでくれるまなざし。
わたしが作品に抱き続けた興味の正体がわかった気がした。
聞きたいことがたくさんあったはずなのに、質問攻めにせずとも目の前の彼の在り方そのものが、どんな言葉より多くを語っている。そう思った。
その後も定期的にお会いし、たくさんの会話を重ねてきたけれど、共に過ごす時間の中で彼が見せてくれるその在り方は、今も少しも揺るがない。

きっと対象への興味は、突き詰めると「愛情」なのだと思う。
目を凝らすだけでは見逃してしまうものの多さを知って、近づいたり離れたりを繰り返しながら、わたしたちは日々を生きている。
見つめること。見守ること。ひたむきに向き合い続けること。
まなざしを注ぐ時間の中で興味は愛情へとその姿を洗練させていく。
寄りかかりすぎぬように、突き放してしまわぬように。まなざしが測る適切な距離は、やがて豊かな愛情の通り道になる。

どの作品からも感じる、あたたかくてどこか切なく、くすぐったくて懐かしい、まるで人肌のような心地は、撮るものと撮られるものの間に通った愛情の温度、匂い、手触りなのだろう。わたしたちはその柔らかく時に生臭い、あたたかなものに触れている。彼のまなざしを通して。誰かやいつかの記憶と重ねたりしながら。

もっともっと見ていたいと思う。彼の愛情と、彼の愛情が辿った先を。
どの瞬間にも、そこにはまなざしを向ける彼がいた。そのたしかな証として。

宮本 茉由香(作家)