ふつうに働けないからさ、好きなことして生きています。

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著者名
平城さやか(著)
発売日 2025年12月10日
価格 1600円+税
判型 四六判
ISBN 9784910053707

手元には三百円しかなかった。
それでも、今度こそ自分が心底望む生き方がしたかった。

「ふつうに働けない」と弱り果てているあなたが、好きなことで生きていくための100の心得(tips)。

【目次】
はじめに

年表
序章
1 ただ休みたい
2 最高の職場で元気を取り戻す
3 所持金三百円でも

第1章 仕事の話
4 アトリエ風戸のスタート
5 自転車の補助輪を外す
6 行動はとことん休んでから
7 好き嫌いを活かす
8 弱さを細かく見る
9 やりたいことの見つけ方
10 自由業に向く人・向かない人
11 できることではなく、好きなことを
12 やりたいことをひとつに絞らなくていい
13 いびつな形の三色パン
14 好きの精度を上げる練習
15 私のアイデアは枯れない泉
16 パッチワーク思考
17 不満をアイデアで解決する
18 初期衝動
19 実験魂
20 なぞるのは嫌い
21 時代遅れでも
22 イラスト仕事
23 「もったいない」から生まれた作品
24 どんな届き方が嬉しいか
25 自己満足ありき
26 販売してもらえるありがたみ
27 私が本屋を助ける
28 結果なんて存在しない
29 望みと方法を切り離す
30 一度ダメでもあきらめない
31 くやしい?
32 SNSは自分好みのタイプだけ
33 名刺は必要ない
34 本棚の向こうと繋がる
35 人に頼る
36 つまずきの後に新しい物語が始まる
37 「ある」ものに目を向ける
38 波打ち際のワークショップ
39 やってみて気づく

第2章 お金と時間の話
40 稼ぎたい
41 小商いのキャッシュフロー
42 夏が怖い
43 イベント出店料はどこまで?
44 価格設定は自分と相談
45 簿記のすすめ
46 在庫は資産です
47 道具を買うべきか
48 在庫管理をどうするか
49 お金がないからこそ生まれる工夫
50 お金と引き換えにしない
51 不安からくる行動をやめる
52 節約は楽しくない
53 把握すると不安は減る
54 母からのお米
55 五百円のカレンダーとお赤飯
56 お時給マインド卒業
57 手間と時間をかけてこそ
58 息つぎ
59 「世間」より「自分」を知る時間を
60 出来事を点ではなく線で捉える
61 「今」を細かく捉える
62 五分あったら
63 年齢を重ねること

第3章 暮らしの話
64 勇気じゃなくて覚悟
65 理想の一日
66 ルーティン
67 衣食住のバランス
68 コンパクトな暮らし
69 アトリエ活用法
70 一器多用
71 いらない理由
72 離れたところで考える
73 どの街に住むか
74 寝袋生活
75 山の上なら……
76 歯と同じバランスで食べる
77 土鍋ごはんで元気に
78 「まごわやさしい」お味噌汁
79 結局ぬか漬けが一番
80 不安になる食べ物を控える
81 フィーリング・クッキング
82 医食同源とブレサリアン
83 自分との会話は日常のスーパーから
84 服なんて後まわし
85 肌断食
86 やっぱりきれいでいたい

第4章 心と身体の話
87 悲しみを食べたがっている
88 ひとりになりたい
89 身体という確かなもの
90 いじめのトラウマ
91 恋の話を少し
92 映画のワンシーンと思って
93 命をつなぐ方法
94 死にたいと思った瞬間
95 やきもちの正体
96 いい人をあきらめる
97 言いたいことが言えるか
98 うぐいすの盗作疑惑
99 ワンマンタイプ
100 ただそれだけ

【はじめに】
 はじめまして。アトリエ風戸(フト)という屋号で活動しています、平城さやかと申します。本書を手に取ってくださり、ありがとうございます!

 私は大好きな創作活動をすることで、なんとか生計を立てています。
 二◯二五年現在、アトリエ風戸を立ち上げて九年目。文章とイラストの本/ZINE、イラスト雑貨、ブレンドハーブティーの制作・販売が活動のメインです。

 かつては兼業で書店アルバイトをしていた時期もありましたが、現在はアトリエ風戸の活動のみで、都内に住まい兼アトリエの狭いワンルームを借りてひとり暮らしをしています。

 私は突然好きなことで生きていけるようになったわけではありません。心身の不調からふつうに働けなくなり、経理事務の派遣OLをやめて、お先真っ暗な状態から時間をかけて、好きなことで生きていく今の方法を作ってきました。

 服を買うことも、外食することも滅多にできませんが、私は今の生活に大満足しています。自由に好きなことだけをし、自分らしくいられる毎日は心穏やかでとても幸せです。

 大切なのは、自分の「好き」を信じること、自分自身と会話をしてから行動すること。好きなことで生きていくために、特別な能力や資格は必要ありません。
 本書では私が実践してきたこと、感じたことをあますところなくお伝えしたいと思っています。

 私は心身ともに繊細な、弱い人間でもありますが、夢見ることをあきらめない強い人間でもあります。昔の私と同じように弱っていてふつうに働けない方をはじめとして、本書を読んでくださる方の人生を良い方向に変えたい。

 本気でそう思って書きました。
 あなたの人生を変えるためにページをめくってみてください。

【著者略歴】
平城 さやか (ひらじょう・さやか)
ふつうに働けなくなり、2017年から「アトリエ風戸」として活動をスタート。「心を満たして元気にしてくれるもの」として、ハーブティー、イラスト雑貨、ZINEなどを制作している。2023年に『わたしのすきな ふつうの本屋が閉店』を刊行。好きな食べ物はお米。